簡単にインストールできるWordPress。
あっという間に終わるインストールのあとはテーマをどうするか決めないといけません。
ガリゴリとゼロから作ってみるのも楽しいけど、色々な人が作ったテーマを試してみるのも勉強になります。
WordPress 3 からは子テーマが作れるので、子テーマで自分なりの改造を施すと何もかも自分で作るより時間の短縮にもなります。
星の数ほどあるテーマの中から選ぶのが大変、あとで泣きをみないように改造しやすくてイケテルテーマを探さなくては・・・
どこで選ぶ
無難に公式テーマ配布ディレクトリでしょうか。
Free Themes Directory
公式ディレクトリ以外でも優れたテーマが配布されていたりしますが、リスクはそれなりに高くなると覚悟した方が良いかもしれません。
テーマのソースを見ることができるスキルは必要になると思います。
悪質な難読化コードを埋め込んでいる例もあるようですから。
何を基準に選ぶ
見た目(外観・デザイン)はCSSなどのスキルがあればどうとでもなるので配布されている時の見た目は関係ない気がします。
それよりも・・・
1.CSS(style.css)を見ましょう
CSSのでき(精度)が低いとあとで泣く目にあいます。
■ グローバルリセットが入っている
* { padding:0; margin:0; outline:0; } |
上側に空く余白がデザイン上不自然になるのを防ぐためWeb デザインでは広く使われている手法でもあるのですが、WordPressではリセットしこのままにしておくと困ったことが起こります。
ビジュアルエディタ上の1行空きが、ブラウザ出力時に反映されなくなります。
WordPressはビジュアルエディタ上の1行空きは、ブラウザ出力時にp
タグで囲むことにより表現しようとします。
リセットされたままだと自分が入力した文章が入力時の見た目と出力時では違う矛盾が生じてしまいます。
さらに、入力者から1行空ける方法を奪い取ってしまいます。
*リセット後にp, h1~h6
タグなどのもともと行を空けるブロック要素へ bottom
プロパティの再設定がされていれば◯
Twenty Tenはグロバールリセットに近い形でほぼ全てのタグの padding, margin
を 0 にしていますが再度設定しなおしています。
グローバルリセットをしそのまま放置しているテーマはWordPressへの理解度が低いと思わずにいられません。
■ ループ出力の Class, ID の設定の仕方
/* × */ .alignleft { } /* ◯ */ #content .alignleft { } |
CSSスキルに疑念が生じます。
2.Javascriptの読み込み
■ Javascriptの読み込みがハードコードされている。
Javascriptの読み込みはテンプレートタグ wp_enqueue_script
でするべきであり、ハードコードしているテーマは他の部分でも信用度は低くせざるを得ません。
http://codex.wordpress.org/Function_Reference/wp_enqueue_script
■ jQueryを “no conflict” mode で使用していない。
WordPress添付のjQueryは “no conflict” mode で提供されています。
ほとんどのプラグイン、テーマはそれに従っています。
そんなことも知らないなら、他もどうなのと考えちゃいます。
3.custom-menuが使える
カスタムメニューはWordPRess 3 から追加された機能です。
グローバルナビやサイドメニュー、フッターナビなどを自在に作れるとても便利な便利な機能です。
この機能が使えないテーマは選択する意味がないように思えます。
4.$wpdbを使ったSQLが使われてたら△
テンプレートタグ、関数で対応していないことをデータベースを直接操作してしまおうとする高度なワザなのですが……..
将来のWordPressのアップグレードでDB構造が変わったりすると困ることがあります。
素早く対応してくれたら良いのですが・・・
いざとなったら自分でメンテナンスしますな覚悟は必要だと思います。